▼麻黄剤
葛根湯(カッコントウ)、5200075 小青竜湯(ショウセイリュウトウ)、麻黄湯(マオウトウ)、麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)麻黄(マオウ)という生薬を含む方剤の仲間です。これらは、表証、すなわちカゼの引きはじめで悪寒のあるときに適します。ただし、発汗作用があるので、汗がたくさん出ているときには使えません。有名な葛根湯は、体力が中くらい以上の人に広く用いることができます。もし、クシャミや鼻水が多ければ燥性の小青竜湯を、頭痛や関節痛があれば麻黄湯なども処方されます。麻黄附子細辛湯は、虚弱な人で悪寒の強いときに向く方剤です。西洋薬のカゼ薬(PL顆粒)との比較試験で高い有効性が示されています。
▼その他
桂枝湯(ケイシトウ)、香蘇散(コウソサン)桂枝湯は、体力があまりなく汗の出やすい人のカゼの初期症状に用います。香蘇散は、胃腸の弱い人に向きますが、鼻水・咳止めの効果はあまり期待できません。